家づくりで失敗しないための整う「収納計画」
前回は「土地探し」について書かせていただきましたが、
気に入った土地は見つかったら土地の売買契約をすることになります。
土地売買契約、いわゆる最終決定する前に「希望のお家が建てれるか」や
「総額で予算内におさまりそうか」などの確認作業をしないと後から痛い目にあう可能性があります。
せっかく良い環境の土地が見つかっても自分たちの思い描いた家が建てれなかったり
思ったより総予算が上がってしまったりすると本末転倒ですからね。
そこでお勧めしているのは、気に入っている住宅会社にラフプランを書いてもらい、
概算の資金計画を立ててもらうことです。
もちろん、デキノヤホームでも無料で書かせていただいております。
お勧めしているくらいですかね、当然と言えば当然ですが。
お客様から「間取りを書いてもらうのに費用はかかりますか?」と聞かれることがありますが、
ご判断していただくためのものなのでご判断に必要な範囲で無料でさせていただいているのです。
作成するのにはそれなりの人件費がかかるのですが、注文住宅という特性上、仕方ありませんね。
店頭やネット上で完成した実物を見て購入するのが一般的な購買行動ですが、
そういうワケにはいきませんからね。
やはり、モデルハウス見学とラフプラン、概算予算書で判断していただくしかありません。
弊社ではなるべく分かりやすくするためにパソコン上でウォークスルーで
見れるようにしてご提案させていただいております。
以前は手書きのラフプランで頑張っていたんですが、コロナ禍のおかげで
いろいろなソフトメーカーさんが開発してくれてて、
あまり費用がかからないものを導入させていただきました。
(これだけはコロナのおかげです)
導入トークが長すぎですね。導入トークが長い営業マンは嫌われるらしいので、本題に入ります。笑
住まい計画を検討するためのラフプランを作成する際にご要望をお聞きするのですが、必ず言われるのは「収納多め」です。
そうなんです、収納が大事だということは皆さんご存知なんですね。(当たり前です!と怒られそうですが。)
では、収納スペースの理想の面積はどれだけかということになりますが、数値で表すと、
収納率が10%~15%くらいが理想と言われています。
(収納率=収納部分の面積÷延べ面積×100)
40坪の家なら4坪(8帖)~6坪(12帖)くらいですかね。
延べ面積が大きければ、収納率は少しくらい減ってもいいと思いますが、
最近は無駄のないコンパクトな家がトレンドですからね。やっぱりこれくらいは必要になります。
収納スペースと言ってもいろいろな部屋名がありますね。
「クローゼット」「ウォークインクローゼット」「ウォークスルークローゼット」「ファミリークローク」
「シューズクローク」「パントリー」「物入」「押入」「納戸」
収納する物などによって、呼び方はいろいろありますが、大きく分けると2つあります。
①収納の中を歩ける大きい収納
②扉を開けて部屋から物を出し入れする小さい収納
この二つの基本的な考え方を間違えると無駄なスペースばかりになってしまいます。
①は「洗濯物をしまうなどの家事を楽にする」「物を探す時間を減らす」などの大きなメリットがあります。
しかし、収納スペースと言っても歩くスペースが必要になるので帖数に対する収納量は減ってしまいます。
やはり重要なのは「壁面の長さ」と「動線」のバランスです。
最近のトレンドである、ウォークスルー型のファミリークロークは1階に配置することが一般的ですが、
玄関からも水廻りからもリビングからも行けるようにしたいですよね。
それはそれで大事なことですが、出入口を設けるとそこには物が置けなくなります。
同じ4帖でも扉が3つも4つもあると、収納できる壁がなくなってしまい、ただの廊下になりかねません。
あとは同じ帖数でも長方形に作った方が収納量が増えてきます。壁面の量が増えますからね。
また、②は収納量を多くできますが、個々の場所にしまわなければならないので、基本的に時間がかかります。
②で重要なことは「幅と奥行き」ですね。
入れるものによって奥行きが変わるのですが、奥行きばかり長くて幅が小さいと使いにくくなります。
リビング収納やパントリーなどの小さいものを多く入れたい場合は奥行きが無くても幅は大事です。
最近はシンデレラフィットと言われるみたいですが、
収納ボックスなどをズラッときっちり納めたいときこそ幅が重要です。
この2つを考えながらバランスよく配置し、収納率を適正にして収納計画を行っていくのが
家作りでは大事になってきます。
実際に生活してみたら、収納に困る家になったということにならないようにしっかり計画していきましょう!